四方田 修平

Shuhei YOMODA監督

――本日の試合の総括をお願いいたします。
非常に難しいゲームになることは覚悟していましたが、そこを含めて選手には立ち上がりから集中力と強度を上げてやっていこうと話をしていました。が、始まってみると相手の勢いに押されてしまって、自滅してピンチになったり、セカンドボールを拾えなかったりして少し押し込まれてしまったのは反省点です。その流れの中でショートカウンターから失点してしまったことも含めて、分かってはいたけどそうなってしまったというのは反省しなければいけない。ただ失点はしましたが、その後は落ち着いて慌てずに、攻守に戦えた中で逆転できたので、セットプレーを含めて得点できたこと、何よりトーナメント戦なので、勝ち上がったというポジティブな結果で終われたと思っています。平日の夜でしたがファン・サポーターが応援してくれて、非常に力になったので、恩返しというか勝利を送り届けることができたことは良かった。すぐリーグ戦が始まるので、後半戦に向けて集中して、チームとして乗り切れればと思います。

──サウロミネイロ選手が2得点を挙げましたが、今日の彼の評価は？
彼も怪我明けからようやくコンディションが上がってきて、ゲーム時間を少しずつ増やしていきたい時期です。彼のフィジカルの強さ、得点能力、守備も行くところと自制してしっかりポジションを取るところ、その辺の課題にしっかり向き合ってプレーしてくれました。後半戦に向けて非常に明るい材料だと考えています。

サウロ ミネイロ

Saulo MINEIRO13FW

──途中出場から2得点ですが、投入の際の指示は？
監督からは自分のストロングポイントである、速さと力強さを存分に使ってやってこいと言われて入りました。幸いなことに、その自分の強みを生かしてゴールもできたので良かったです。2点とも同じような形のゴールでした。それは練習でもやっていた形でしたし、試合前のアップでもヘディングシュートをよく練習していたので、それが見事にハマって良かったと思います。

──少しずつ出場時間を増やしていますが、コンディションは？
今はだいたい90％くらいかなと思っています。怪我してからだんだん良くなっていますので、100％を目指して、少しでもチームのために貢献できるようにしていきたいと思います。

市川 暉記

Akinori ICHIKAWA21GK

――本日の試合を振り返って。
最初に失点して、みんな頑張って4点取って勝つことができて良かった。失点しても点を取らなければいけないと思うし、点が取れない感じでもなかったし、むしろこっちが主導権を握れていたので、点は取れるかなという雰囲気はありました。ただ、終わって内容を振り返ってみて良いサッカーをできたかというと課題も多いと思います。

──自身が出場した試合での今季初勝利でしたが？
そうですね。また試合に出たら勝てるようにやるだけかなと思います。

四方田 修平

Shuhei YOMODA監督

――明日の天皇杯のメンバーについて
ルヴァンカップの試合から中2日で、週末にはリーグ戦が控えている状況なので、ルヴァンカップに出場機会がなかった選手、出場時間が短かった選手が中心になります。

――ACL、タイトルのかかった大きな大会。どのようにこの大会を位置付けていますか？
チームが今取り組んでいるコンセプトを攻守において高いレベルで発揮してほしいですし、選手たちはリーグ戦につながるような形でアピールして、チーム内の競争意識、底上げの場にもできたらと思っています。

――これから後半戦戦っていくためにさらに上積みすべき部分。
まだまだやらなければいけないことはたくさんあると思っています。どの相手と戦っても守備を安定させながら、いかに良い形で奪って攻撃につなげていくかというところは追及していきたいと思いますし、攻撃に関してももう少し自分たちから意図的に前進して崩していくような回数を増やすこと。結果的には攻守において主導権を握りながらゲームを進めて、結果につなげていきたい。

――いわてグルージャ盛岡の印象は？
どういったメンバーでくるのかはわからないですけど、Ｊ３の試合を見た限りだと非常に組織的でアグレッシブな守備をしてくる。あとは、攻撃に関しても前への意識が強いなと思います。あとは誰が出てくるのか未知数なところはありますけど、高さを生かした攻撃にも少し警戒が必要だと思っています。

――昨シーズンの戦いを振り返って。
昨シーズンの成績などは特に気にせずに、天皇杯の初戦としてチームが一つ上に勝ちあがるという部分に対して、非常にモチベーションも高いですし絶対に勝ちたいという思いです。

――天皇杯の目標は？
歴史のある大会なので勝ち上がれば勝ち上がるほどやりがいは強くなるのかなと思いますし、リーグ戦と並行しての戦いになりますが、チーム全体で戦っていきたいと思っているので、一つでも上位に進出できるように、素晴らしい経験となるようにしたいなと思っています。

――勝てば次は高知ユナイテッドFCとの対戦が控えていますが？
先を考えられるほどそんなに甘いものではないですし、選手にもそういった部分は伝えています。明日の試合も難しい試合になると覚悟しています。まずは目の前の試合に集中したいと思います。

――天皇杯の初戦の難しさについて。
初戦に限らず、下のカテゴリーのチームは失うものなく捨て身でくるという難しさと、あとはJ1だったりほかのチームも苦労していますけど、同じチームの選手といえど、連携の部分で出場機会が少ない選手と呼吸が合わないという難しさは他のチームを見ていても感じます。

――武田英二郎選手に期待する部分。
彼の人間性やキャラクターを含めて、チームをポジティブな方向に導いてくれる選手。リーダーシップも含めて期待しています。左サイドで攻守にアグレッシブなプレー、安定したビルドアップ、気迫あふれる球際での守備など彼の持っている良さを発揮してくれればと思います。

――（指揮を執って）これまでの天皇杯で思い出に残っている大会は？
僕はこれまであまり勝ち進んだことがなくて、おそらくベスト16が最高だと思います。そういう意味では難しさを感じていて、勝てていないイメージです。

武田 英二郎

Eijiro TAKEDA17DF

――天皇杯初戦の難しさについて。
相手のカテゴリーが下という部分で、今シーズンはここまでＪ１のリーグ戦を戦ってここまで来ているので、無意識のうちに「勝たなければいけない」「圧倒しなければいけない」「ボールを保持しなければいけない」など考えてしまいますし、観ている人も同じように考えているという部分はあると思います。ただサッカーはそんな簡単ではないですし、簡単に勝てる試合もない。そういった部分で僕やそれ以外の経験が豊富な選手が明日、試合に出場するとなったら、しっかり若い選手に声をかけて伝えて、難しい試合になることを頭に入れておくようにしないといけないと思っています。

――横浜FCは今シーズンはチャレンジャー側、明日は受ける側となりますが？
まずは考え方の部分が大事だと思っていて、もちろん今シーズンＪ１リーグを戦っていて、周りから見たらチャレンジャーで、明日は受ける側と思われるんですけど、そもそもそういう考え方をなくさないといけないと思いますし、リーグ戦では少し守備的な戦い方で勝点を稼いでいますが、明日の相手がＪ３だからといって、戦い方を変える必要はないと思っています。基本的な戦い方はブレちゃいけないと思っています。相手がどうこうとかじゃなく、自分たちが今続けていることにフォーカスしてやっていきたい。

――新しい戦術の浸透度は？
先日のサンフレッチェ広島とのルヴァンカップの試合では、これまで出場機会が少ない選手たちが出場して、1-0で勝利して成功体験を経験できましたし、練習試合などでも同じ戦い方で戦えているので、明日特段焦るとか何か新しいことをやる必要はなくて、自分たちの戦い方でプレーして、リーグ戦にもつなげていくような戦い方、プレーができればと思います。

――いわてグルージャ盛岡の印象は？
印象は、田代真一がいるなぁという感じです（笑）。試合が終わるまでは連絡は取らないと思います。今年の練習試合の印象だと前線にパワーを持った選手が多いなと思っています。それこそ宮市剛は湘南ベルマーレで一緒にプレーしましたし、個人の能力は高いのかなという印象です。昨シーズンは確か連勝しているときに、勢いを止められたと思うので、今チームの調子が上向いてきている時だからこそ、明日の試合も気を引き締めてプレーしないといけないなと思います。

――格上、格下どちらの立場でも試合の経験があると思いますがそれぞれの試合に臨む心境は？
昨シーズンは、格上のサンフレッチェ広島に挑んで0-5で負けましたけど、広島の選手たちの集中力だったり、すきを作らないチームの雰囲気を見てるし、だからこそ今回は自分たちがそういった部分を見せられるようにしたい。

――天皇杯の思い出。
天皇杯で思い出に残っている試合は正直あまりないです。そこまで勝ち上がったこともないですし、勝ち上がっても自分が出場していなかったりしたので。なので今年は少しでも上に行けるように頑張りたいです。

――天皇杯の位置づけ。
勝つことで試合数を増やすことができるし、天皇杯でアピールしてリーグ戦の出場につなげていきたい。負ければその可能性が遠くなってしまうと思っている。結果が一番大事だと思っています。

――天皇杯はどのチームにも優勝の可能性がある？
一発勝負なので可能性はどのチームにもあると思っていますし、僕は決勝とかそういったところまで勝ち上がったことがないので、昨シーズンの甲府やその前の大分みたいに勝ち上がれるチャンスはあると思いますし、それが見ている人たちにとっても楽しみだと思うので、明日の試合も自分たちが次に進めるように集中して臨みたいと思います。先に失点したとしても慌てずに自分たちのサッカーを貫くようにしたいと思います。

――三浦知良選手が練習に合流しています。
いつ会ってもかっこいいし、オーラありますし、今日も練習後に一人でスプリントのトレーニングを入れていて「さすがだなと」。やっぱりそういう姿勢であったり、コンディションを保つために積み重ねていくという部分は改めて「カズさんすごいな」と思いました。11対11の練習では、カズさんと俊さんのツートップ気味の対応に追われました。（笑）楽しかったです。