四方田 修平

Shuhei YOMODA監督

――本日の試合の総括をお願いします。
最大の目標であるＪ１残留のために、(湘南ベルマーレとの)直接対決を控えてこのサガン鳥栖戦が非常に大事だということは私も選手も同じように感じていました。選手が、絶対に残留するという強い気持ちをピッチで表現してくれたと思います。

アウェイにもかかわらずファン・サポーターの皆様も背中を押してくださって、本当に力になりました。今日の最大の目標である勝点3を取れたことは嬉しいですが、まだ2試合大事なゲームが残っているので、そこに切り替えて緩むことなくしっかり準備していきたいと思います。

ゲームとしては、狙いを持った中で前半は守備がはまらない状況も多々ありましたが、そういう中でも持ちこたえることができました。後半は背後へのアクションや、サイドを崩してクロスからゴールにつなげるというところが、数は少なかったですけど表現した部分が得点につながりました。そこは2週間良い準備ができたと感じています。後半も、受けることなくチャンスがあれば追加点という気持ちでしたが、多少保持される時間が長くなりました。しかし大きく崩れることなく、何度かチャンスを作り結果的にも追加点を奪えたことは、チームとしてここまで成長してきていることを実感しました。

まだ何もつかんでいない状況ですし、崖っぷちなことにまったく変わりはないので、しっかり2週間準備して湘南戦を迎えたいと思います。

――攻撃面で、残り2試合を戦っていく手応えは？
いつでもゴールは狙っているので、今日はそこが形としてゴールになったことは非常に評価しています。複数得点はなかなか取れないですが、ここまで無得点という試合はなくなってきているので、そこは序盤からチームとして積み上げられていることは実感しています。

カプリーニ

Caprini10FW

――本日の試合を振り返って。
ここまでずっと(Ｊ１での)初ゴールを目指してやってきました。そのゴールが生まれた今日この日というのは自分の誕生日で、幸いにもバースデーを自分のゴールで祝えたことは嬉しいです。そしてチームがそのゴールによって勝てた、勝点3を奪うことができました。すごく大事な勝利でしたが、明後日からまた練習が始まります。また大きな試合が待っています。その試合も今日と同じくらい大事な試合になります。それに向けてまたしっかりと準備していきたいと思います。

――カプリーニ選手がPKを蹴ることは決まっていましたか？
自分が蹴るというのは決まっていました。PKの練習もずっと1週間やってきました。自分は責任を負うことは好きなので、責任を持ってチームのためにゴールを決めようと強い気持ちで向かいました。

近藤 友喜

Tomoki KONDO33MF

――決定的な3点目を角度のないところから決めましたが？
今まで何十回もあそこまで抉った場面がありましたけど、横パスが引っかかって、クロスが引っかかってという場面がさんざん続いていたので、スタッフや選手から「シュートを打ってもいいんじゃないか」と最近すごく言われていました。そういう助言が生きたゴールだと思います。

――どの辺りから自分でシュートを打とうと？
ボールを持ったときから、鳥栖が3バックになっていて、3バックの左の選手が自分に寄せてきていたので、これは行ったら(抜いたら)カバーはいないだろうなと。だからボールを受けた段階からあの道筋は見えていました。

――昨日の前日会見で四方田修平監督が「オリンピック代表があるけど、まずはここで力を出して、次は死ぬ気で頑張れ」というようなことをおっしゃっていましたが？
一試合一試合やっているので、僕も代表のことを考えているわけではないですし、今日は今日というスタンスでやっていました。

四方田 修平

Shuhei YOMODA監督

ーー残り3試合です。明日の1試合のために、どういった形で準備の時間を使った？
次のサガン鳥栖戦を見据え、ここまで積み上げてきたものを確認しつつ、どう上手く攻守において出していけるかどうか、そこをしっかり時間をかけながらやってこれた。
1週間空いた分、コンディションはしっかり整えて明日試合が出来ると考えています。

ーー鳥栖が4バックで来ると予想される中、FC東京戦とシチュエーションは似ている状況です。練習で鳥栖を攻略するイメージは？
非常にボールを持つのが上手いチーム。選択肢をもってゴールに迫ってくるチームであるので、しっかりと対応しないといけない。（ボールを）奪った後のチャンスは第一にしっかり狙っていきたい。ただ、フォーメーションの違うチームとの対戦なので、自分たちの攻撃の狙いを持ってチャンスを作っていきたい。

ーー近藤友喜選手がU-22日本代表に選出されたが、何か声掛けをした？
二人で今後話をするが、連続で選んでくれた事は少なからず前回評価していただいたということ。来年に近くなればなるほど、メンバー見ても価値のある招集だと思っています。ただ、次回呼ばれる確約はないと思うので、鳥栖戦に集中して、その後すべてをかけて、次選んでいただけるように良いところを出してほしい。

ーー林幸多郎選手について、プロになって初めて鳥栖に帰ることになるが、彼に明日期待する所は？
大卒で入ってシーズンを通して彼の努力でポジション・チャンスを掴んで、失敗もしながらではあるがここまで大きく成長してきたと思うので、今ある力を出し切ってほしいと思っています。ここまでたくさんの方にお世話になって今の彼があると思うので、サガン鳥栖関係者やご家族を含めて恩返しの気持ちを、鳥栖に勝利する事に繋げてもらいたい。

ーー今季加入、彼の成長したところはどういうところ？
元々、堅実な守備、豊富な運動量、積極的なオーバーラップが魅力のある選手であるが、早い段階で試合に関わることが出来た結果、Ｊ１の強度に経験を通して慣れてきている。自分の出来ること出来ないことを経験しながら、成長真っただ中だと思うし、伸びしろもあれば改善すべきところもたくさんある。この3年くらいが彼にとって大事な時期だと思っています。鳥栖戦に関しては今ある力を思う存分ぶつけてほしいです。

ーー前回の鳥栖戦は四方田監督が不在で1-2敗戦、2失点とも左サイドから崩されての敗戦でしたが、この試合に向けてフォーカスした部分はあるか？
その後の試合含め、ディフェンディングサードでの守備の強度はチームの課題として挙げてきた。明日の試合で極力無失点に繋げられるようにチームでは努力していきたいと思っています。メンバーも大きく変わり、前回対戦は5カ月前の試合なのであまり参考にならないと考えています。

ーー駅前不動産スタジアムの雰囲気、鳥栖サポーターの圧力をどう感じている？
スタジアムの雰囲気は、ニッパツ三ツ沢球技場をはじめ、柏レイソル、大宮アルディージャなどと同様にピッチと観客席が近くて臨場感がある素晴らしいスタジアムだと思います。僕自身も好きですけど、ファン・サポーターの歓声も含めて浦和レッズや鹿島アントラーズとはまた違う鳥栖独特の雰囲気を感じるスタジアム。彼らを乗せない様に悪役になれるように、明日の試合では自分たちのベストを尽くしたいです。

林 幸多郎

Kotaro HAYASHI26DF

ーーチームとして厳しい状況で故郷に帰ることになるが、サガン鳥栖戦でプレーすることに対する想いは？
6年間お世話になったチームですが、チームの現状としては何としても勝つ気持ちが高い中で鳥栖が相手というのは関係なく、残留に向けて勝利をもぎ取りたい気持ちが一番大きいです。

ーーご家族・ご友人から期待の声が届いていると思うが、どんなメッセージが届いている？
親や親戚が応援しに来てくれます。試合に出たら頑張ってと。

ーー鳥栖のファン・サポーター、横浜FCのファン・サポーターの前でどんなプレーを見せたい？
戦うところ、フィジカル面や1対1の部分で気持ちが見えるプレーをして、その中で＋αでアシストやゴールの結果を出したいと思います。

ーープロとしてやってきて司法試験を目指している所にフォーカスされるところも多いと思うが、そこへの想いと、サッカー選手としてどういう所を見てほしいという想いがあれば教えてほしい。
司法試験を公言したことで注目されることは想定内でした。その中でサッカーで結果を出したいと思っています。この成績だと物足りないと感じているので、残り3試合で結果を出したいです。

ーー残り3試合、ここまでかなり出場も重ねてきたが、今シーズンを振り返って。
30試合近く出場させてもらい、ある程度Ｊ１の強度・スピード感に慣れてきたところだが、技術面でＪ１を圧倒できる実力がまだないので、満足はしていないのが現状です。残り3試合で現在の2ゴール1アシストの結果をもっと伸ばせるように頑張りたいです。

ーーどういう所が技術的に満足していない部分？
余裕持ってプレーできていない所が満足できていないです。ボールを蹴る瞬間に周りを見ることも見える量も大学時代より範囲が狭いと感じている。その部分の判断力を上げていきたいです。

ーーシーズン序盤と比較するとかなり余裕が出てきたようにも思えるが？
出場当初よりは徐々に余裕が出てきているが、自分が納得できるものではないです。

ーー司法試験はあるが、サッカー選手としての目標は？
サッカー選手として日本代表などのトップは目指したいと思っています。ワールドカップへの憧れもある中でどこまでいけるか自分自身に対して楽しみにしています。突き詰めていきたいと思います。

ーーフィジカルコーチの生駒さんが持久力は代表クラス、走行距離もチームトップであると仰っていたが、自分の武器として認識している？
走れるところは数値にも出ているけど、その点は誰にも負けたくないです。他チームと比べるとまだまだ足りない所だと思うので、もっと伸ばしていきたいと思います。

ーー兄や弟の奏太朗くん（サガン鳥栖U-18所属）も走れるのか？
走れる方だと思います。

ーー鳥栖のアカデミー時代にすごく走らされたと聞いているが、どのくらい走っていた？
朝練の中で1km走、練習でも負けたチームが走るメニューがあったので、たくさん走っていました。

ーー1日の走行距離の数字は持っている？
1日での数字は覚えていないです。

ーー練習・素走含め強度が高かったという事？
そこは求められたので、皆頑張っていました。

ーーユースで育った選手が鳥栖のトップチームで活躍している。走ることがベースになっていると感じる？
鳥栖はハードワークできないと戦えないチーム。育成段階から叩き込まれています。

ーー鳥栖で学んだハードワークすることを見せるところは楽しみか？
鳥栖の選手には負けたくないです。

ーーマッチアップの予想は？
マッチアップは右WG長沼選手、左WG岩崎選手を想定しています。

ーー長沼選手の対処法は、山根永遠選手から何か聞いている？
まだ聞いていないです。

ーー残り3試合の意気込みを。
残り3試合勝てば自力で残留を決められる。自分たちもそこを目指しているし、ファン・サポーターのみなさんも期待して遠い所まで応援しに来てくれるので、それに応えられるように気持ち見せて戦いたいです。

ーー鳥栖の印象は？
すごく技術のある選手たちが揃っている。キーパーから自分たちのボールを大事にして組み立てて攻撃してくるのが鳥栖の特徴だと考えています。

ーーワールドカップや今後の飛躍への想いについて話があったが、近藤友喜選手が世代別代表に選出されており、そこから刺激を受けたり話はする？
友喜とはよく日ごろから話していて、アメリカ遠征のことも聞いています。

ーー印象に残った話はある？
代表は即席のチームであり、チームとしてやり方を統一するのが難しかったと聞いています。

ーー残留争いを戦っている中で、チームの雰囲気や感じることは？
チーム全体としてはネガティブな気持ちよりも残り3試合勝つぞといういい緊張感をもって練習に取り組んできました。この2週間ですごく良い雰囲気で調整できたのではないかと思っています。

ーー（残留争いは）未体験の所だと思うが、想像以上にしんどいと感じることはあるか。
メンタル的に追い込まれているのは感じているけど、サッカーはピッチに立ったら関係なく、とにかく目の前の相手に勝つ、試合に勝つこと。いつも通りパフォーマンスをしたいです。

ーー鳥栖での経験が原点になっている部分が大きいと思うが、鳥栖への想いが、大学時代の飛躍や現在に繋がる部分でバネになっている部分はあるか？
中高6年間在籍したところで、人としてもサッカー面でも成長させてくれたのは間違いないです。
今回、鳥栖と戦うことで恩返しとかは考えていないけど、全力で僕がプレーすることが一番だと思うので、遠慮せずに勝ちに行きたいです。

ーー大学時代見返してやるという気持ちはあった？
全くなくて、（ユース時代は）トップチームに上がれないと思っていました。悔しいとかなんで上げないんだという気持ちはなかったです。

ーーウィングの岩崎選手には前回対戦時、手こずっていた印象があるが、前回の鳥栖戦での自身のパフォーマンスをどう捉えている？
前回は岩崎選手に対して、特にスピードへの対応が難しかったと考えていますが、特に突破された記憶はないので苦手意識もない。どっちのサイドでの出場か分からないけど、もう一回対戦したらもっと抑えたいと思います。

ーー鳥栖は選手が湧いてでてくるイメージ。守備をする側の基本原則はどう考えている？
良い距離感で鳥栖の選手はボールを回してくる。目の前の選手だけ意識するとワンツーや三人目ではがされる。自分の守るスペースやゴールを意識して、守備すれば守れると思うので、後ろの選手と連携して守りたいです。

ーーユース時代含め駅前不動産スタジアムで得点を取ったことはある？
駅前不動産スタジアムでの得点はないです。